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2013年度
一般社団法人淡路青年会議所
理事長所信
第51代理事長 向内 英光


 我々、一般社団法人淡路青年会議所は半世紀の時を経て、本年は51年目の新たな一歩を踏み出します。近年の社会情勢は、IT化が目まぐるしく進歩することで情報伝達が迅速になり、誰しもがリアルタイムで情報取得ができるようになっています。時代の速度は10年がひと昔と言われていた時代から、5年や3年、ともすれば1年や半年がひと昔と捉えられる時代へと様変わりしております。そのような激変の時代の最中、政治は混乱を極め、経済は低迷し続けております。人々はそれらの混沌とした潮流を、自分の力ではどうすることもできないものと思い込んでしまい、自らが率先し行動することの尊さを忘れているように感じます。また、不安や閉塞感を紛らわす為に、無関心を装っているようにも感じます。我々自身も同様に、このような社会情勢に大きく左右され、前向きな変化や行動を起こせていないのではないでしょうか。時代にただ流されるのではなく、まず自分自身を振り返り、自らの意思で考え、そして行動することこそが明るい未来への大きな第一歩になるものと考えます。

“自らの意思で新たなる一歩を!”

 青年会議所メンバーの減少が著しい昨今、全国各地の青年会議所を見渡してみると、会員数が40人を超えるLOMが全体の3分の1となっているのが現状であります。当LOMにおいても例外ではなく、ここ数年、会員の拡大が深刻な課題となっているのは紛れもない事実です。
 青年会議所という組織の継続には会員拡大が必要不可欠であります。しかしながら、安易に会員減少を悲観し、やみくもに会員拡大を叫ぶだけでは新たな同志を集うことはできません。まず前提として、メンバー自身が活力と魅力溢れる人材であらねばなりません。それは、メンバー個々が志を高く持ち、真剣に議論を積み重ね、ひた向きに活動を行なうことで得られるものです。そのような人材が集まることで、確固たる自信と誇りを掲げることができる組織となり、それらの前向きな連鎖が、組織の活性化を育み、会員拡大に大きな影響を与えるものと確信いたします。重要なことは、強いヘッドシップでも、個々のワンマンプレーでもありません。それぞれが自分の立場をしっかり認識し、お互いに補い合い、自分の役割を確実に遂行できる集団こそが、本当の意味で強い組織であると考えます。

“人は魅力ある人と場所に集う!”

 本来青年会議所とは、一つの行政体に一つのLOMで構成されますが、我々社団法人淡路青年会議所は設立当初に先輩諸兄が掲げた「淡路はひとつ」という理念のもと、一市十町で構成される行政体からなる淡路島に単独で誕生いたしました。半世紀をかけて、城壁のように一つひとつ積み上げられた礎をよりどころに、我々メンバーは「明るい豊かな淡路島」を創造するという大義を掲げ、活動しております。脈々と受け継がれてきた価値観が、不連続の連続という螺旋となり人と人を繋いでいます。この繋がりこそが、歴史や伝統というバックボーンとして組織の存在意義を高め、人々からの支持を得ることとなり、安心して一つの目標に向かって活動することができるのです。その事を忘れることなく感謝し、常に意識の中におきながら、更なる活動への参加や積極的な関わり合いの中で、絆へと進化させていきましょう。その進化は決して他で得ることのできないものであり、かけがえのない生涯の宝となると信じています。

  “自らの積極的な関わりと行動は生涯の宝となる!”

 この淡路島は都市部よりも人と人との繋がりが強く、その地域に合った様々なコミュニティーが形成されております。ローカルコミュニティーごとに祭事や年中行事が開催され、人々は年齢や立場にかかわらず何らかの形で関わっているものと考えられます。淡路島に住む住民はそのローカルコミュニティーに対し、深い愛着や親しみを持っていることは、淡路島に生活する我々が最もよく知るところであります。そのような人々の想いを集約するとともに、ローカルコミュニティーの枠を広げ、淡路島全体で行動を起こすことにより、「淡路はひとつ」であるという一体感が生みだされるものと考えます。それが行政や一部の有権者主導であっては本当の繋がりにはなりません。淡路島に住む住民が自らの意思で行動を起こさなければ、前向きな変化など生まれるはずもなく、意識の向上ですら図ることはできないでしょう。
めまぐるしく移り変わりの激しい近年において、長期的に未来を見据えた事業展開が必要なのは当然のことながら、より身近な未来の姿を描いていく必要があると考えます。なぜならば、身近で明確な目的に対し、前向きに行動することによって、より良い成果をイメージすることができ、より高いモチベーションを生み出すことができるからです。わが故郷(まち)淡路島の可能性を追求するために、それぞれのコミュニティーの力を認めながらも、それぞれが視野を広げ、目的に向かうために力を一つに集約していきます。そこから生まれる新たなムーブメントが「明るい豊かな淡路島」の存在意義となると確信しております。

  “地域の力に目を向け、未来の故郷を描こう”

 一般社団法人淡路青年会議所には設立当初より続く理念があり、「奉仕・修練・友情」の三信条があります。青年会議所活動では、単年度制ならではの結果を追求し活動しております。そして、我々は青年会議所メンバーであると同時に、この淡路島に根ざした青年経済人であります。メンバーそれぞれの企業には創業より引き継がれてきた精神があり、そしてより良い成果をあげるべく日々努力を積み重ね現在に至っています。我々はJayceeとして、そして企業の重責を担う立場として、それぞれ違う役割を全うする中で、それぞれの成果が必ず求められているはずです。
人が行動を起こすのは理由があり、出来事には原因と結果があります。自らが組織に対し貢献することなく、結果だけを見て評論家になることはとても簡単なことです。しかし、そのようなところに価値や評価は皆無です。自分たちに必要とされていることや、自分たちがすべきことが何かを今一度考え、故郷(まち)の明るい未来の為に英知と勇気と情熱をもって一歩踏み出しましょう。

  “そして信じましょう。真剣に取り組む我々に超えられない壁はないということを!”


一、メンバー全員が協働しよう
一、個々の力を開花させ、組織を進化させよう

一、自らの器を広げ、勇気を持って一歩踏み出そう

 


 


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